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「おいでよ!東京2016」開催レポート

「おいでよ!東京2016」開催レポート

「おいでよ!東京2016」、さる8月19日、今年も無事に開催終了しました。
今年で5回目を迎えることができたのも、みなさまの温かいご支援、ご協力のおかげです。ありがとうございました。

福島県内にある三つの児童養護施設(白河学園、アイリス学園、森の風学園)から、総勢50名余の子どもたちが集まりました。
前日から楽しみにしていて、しっかりと準備をしていたという子どもたち。眠い目をこすりながら、朝の9時から続々と、豊洲に到着をしました。
まずは例年通り「キッザニア東京」へ。そして一人の児童に一人のボランティアスタッフがパートナーとして付き添います。女性のボランティアスタッフと組むことになった小学校高学年の男の子は、ちょっぴり照れながらも、しっかり隣に並びます。低学年の女の子は、女性のスタッフとすぐに手をつなぎ
「今日はね、ピザを食べたい」
と、ランチのオーダーまで。
「一日中、一人の大人を独占できるというのは、施設の子どもたちにとって、それだけでもとても贅沢なことなんです」(施設スタッフ)
今年で二回目、三回目の参加になるという子も多く、何を体験してみたいか、意思表示ができていました。
中には、なかなかやりたいことが決められない子や、思い通りにいかずに泣いてしまう子もいましたが、最後はみんな笑顔。今回は、前回までに比べてキッザニアの滞在時間が短かったのですが、二つから三つのお仕事を体験することができました。

そして、新たな試みとして「JAL整備工場」の見学へ向かいます。
向かうバスに乗る前には、あんぱんで知られる木村屋総本店の木村光伯社長が、自ら子どもたちにパンを配ってくれました。また、同じ袋の中には、毎年協力して下さっている松孝さんからのバナナや、フィジーウォーターも。バスの中では、頂いたおやつを食べながら、一路羽田空港へ。

まずは飛行機や空港についての座学。
「こんな風に、荷物をしまってくれる人がいるって知らなかった」「パイロットのほかにも色んな人が働いているんだ」
と、新鮮な感動も覚えた様子。また、展示エリアでは、パイロットやCAのコスチュームを体験することもでき、照れながらも嬉しそうな子どもたち。スタンプラリーもあり、小学校高学年の男子生徒は、女性のボランティアスタッフのスタンプ帳にも全てのスタンプを押してプレゼント。「ありがとう」と言われると「ついでだから」と、クールに答える男前ぶりも発揮していました。

そして遂に、飛行機の格納庫へ。夏の暑さの中、赤いヘルメットをかぶっていきます。目の前に大きな飛行機の姿を見た子どもたちは、あまりの飛行機の大きさに絶句。やがて、「すごい、大きい!」と、大興奮。また飛行場の滑走路に次々に着陸してくる飛行機の姿にも感動し、ボランティアスタッフたちの携帯電話やカメラなどを手に、自分たちで何とかベストショットを撮ろうと、何度もシャッターを切っていました。


 
小さな子どもの参加者が多い「森の風学園」の子どもたちは、整備工場には行かず、公園のアスレチックで思い切り体を動かします。そこからは、ブルーのスタッフのガイドによる、東京見物バスツアー。小学校六年生の食べ盛りの女の子は、パンがとてもおいしかったらしく、バスの中で大人たちの分ももりもり食べて大満足。車窓からテレビで見たことのあるお台場の風景を楽しんだ後は、東京駅近くにある和田倉噴水公園で遊び、新幹線での帰途につきました。

そしてお別れの時。
「おいでよ!東京」以外のイベントでも、何度か顔を合わせている白河学園の子どもたちは、
「またね!白河にも遊びに来てね!」
と、笑顔で手を振ります。
アイリス学園の子どもたちは、なかなか頻繁に会うことはできないので、ちょっぴり寂しげ。
「ばいばい、お別れ、おしまい」
と、あっさりと言ったと思った次の瞬間には、引き返してきて手を握る女の子。
「じゃあね」
と笑って手を振ってから、決して振り返ろうとしない男の子。
それぞれに楽しかった記憶と、寂しさもありました。

私たちBLUE FOR TOHOKUは、これからも支援を続けていきたいと願っております。今後ともご協力をお願いいたします。 

<SPECIAL THANKS>

株式会社松孝
昨年に引き続き、子どもたちにバナナをご提供いただきました。ありがとうございました。

キングソフト株式会社
フィジーウォーターのご提供をありがとうございました。

株式会社木村屋総本店

子どもたちに、パンをご提供いただきました。ありがとうございました。

また、お名前は記載してございませんが、多くの企業・寄付者の皆様から多大なるご支援ご寄付いただきました。本当に感謝申し上げます。
たくさんの方々からのご支援、ご協力によって、
「福島の児童養護施設の子どもたちに、未来を思い描く学びの場と、素敵な夏休みの一日をプレゼントしたい」という目的は達成できたと、自負しております。

ありがとうございました。