1. HOME
  2. お知らせ
  3. チャリティーオークション2018を開催いたしました

チャリティーオークション2018を開催いたしました

チャリティーオークション2018を開催いたしました

11月26日、渋谷にあるeplus Living Café & Diningにて、BLUE FOR JAPAN主催の「チャリティーオークション2018」が開催されました。

このオークションの収益は、児童養護施設の子どもたちにITスキルを身に着けてもらうためのプロジェクトのための資金として活用されます。

児童養護施設の子どもたちのためにできること

NPO法人BLUE FOR JAPANでは、児童養護施設の子どもたちの就労支援を行っています。

現在日本では約3万人の児童が、児童養護施設で暮らしています。そこで育った児童の多くは18歳で施設を出て就職しますが、その先が順風満帆というわけではありません。

施設にいる子どもたちの多くは、虐待などの心の傷を抱えています。そのため、安定した人間関係を築くことが難しく、結果として仕事をしても長く続かないことも…。

女の子の場合は、生活のためにやむなく風俗で働くことを選択したり、若くして望まない妊娠・出産につながるケースもあります。男の子の場合は、過度な労働で体を壊したり、不法な労働に足を踏み入れるケースもあります。

児童養護施設が抱えるそんな問題を少しでも解決に導きたい。

そこで、ITスキルを身につけるためのプログラミングスクール「Life is Tech!」が主催するITキャンプに、児童養護施設の子どもたちを参加させるプロジェクトに乗り出しました。

 

今春、初の「SMART PROJECT」実施!

FUMIKODAのご協力を得て、2018年春には初となる「SMART PROJECT」を実施。国内のさまざまな児童養護施設に、PCやITに関心のある児童がいないか、問い合わせました。

「パソコンに興味がある」「画像やデザインに関心がある」「ゲームを作りたい」etc…

声を上げてくれた子どもたちは、男子2名、女子11名の総勢13名。初めてPCに触ったにも関わらず、ゲームソフト開発、LINEスタンプの作成などに積極的に取り組み、技術はもちろん、自信をつけて、将来への展望が広がりました。

「私にもできる」「僕にもできる」

それは、ITスキルだけではなく、社会へ羽ばたく確かな力になっていると感じました。

 

チャリティオークション開催

オークション当日、会場にはたくさんの方々が来場して下さいました。

会場は、ラグジュアリーな空間が魅力のeplus Living Café & Dining。ウェルカムドリンクは、Duval-Leroy(デュヴァル=ルロワ)にご協力いただきシャンパンをご用意。華やかな雰囲気の中で始まったライブオークションでは、著名な方々から出品された貴重な品々が、次々と落札されていきました。

チャリティーオークション落札者の皆さま

 

出品者でもあり、会場にもいらして下さったタレント・コメンテーターの松尾知枝さん。彼女はかつて、8年間を児童養護施設で過ごしてきました。

 

松尾知枝さん

「施設で育った子どもたちの中には、コミュニケーションが難しい子もおり、それによって仕事が長続きしないこともあります。コミュニケーションを身に着けるのには、大変な時間がかかりますが、IT技術を学ぶことができれば、それは即仕事に繋がる。このチャレンジを応援したいと思います」

 

また、同じく児童養護施設で育ち、現在はモデルとして活躍する田中麗華さんも来場。

田中麗華さん

 

「18歳で施設を出て、家を探し、仕事を探すのはとても大変。社会に出てからわからないことだらけで思うようにいかないことも多く、心の傷から感情の波があることを理解してもらいにくい現状があります。そういう施設出身の子どもたちにとって重要なのは、生活の基盤を築く職場で≪小さな成功体験≫を積みながら、スキルアップができること。高卒で働きながらスキルアップのできる就職先…となると選択肢が狭く、介護職を選択する子が多いと感じています。現在、IT業界では人手が足りないと聞きました。もし、このプロジェクトで新たに学ぶことができる子が増えれば、就労先の選択肢が増え、いままでより働きながらスキルアップする子たちがたくさん増えると思います。生い立ちに関係なく、誰もが活躍する社会になれば」

と話してくださいました。

 

「児童養護施設からITヒーローを!」

2011年の活動開始から7年以上が経過しました。BLUE FOR JAPANでは、これまで児童養護施設の子どもたちの問題に向き合ってきました。その中で、「物的支援」だけでは足りないのだということを痛感してきました。

子どもたちにとって必要なのは、心の支援であり、社会に飛び立つ時の応援です。この「SMART PROJECT」は、子どもたちが自信をもって、社会を歩いていくための助けになればと思い、始めたプロジェクトです。

そして、このプロジェクトを通じて、児童養護施設の子どもたちの中からITヒーローが誕生できれば、それはその子だけではなく、全国にいる施設の子どもたちにとって、勇気と自信を持つきっかけに繋がるのではないでしょうか。

BLUE FOR JAPANは、これからも、児童養護施設の子どもたちの支援を行っていきます。

 

会場にはLife is Tech!代表の水野雄介さんが駆けつけてくださり、自宅でプログラミングが学べる「テクノロジア魔法学校」を寄付していただきました。

協賛いただいたシャンパーニュ「Duval-Leroy」アンバサダーDevilleご夫妻の乾杯のご挨拶

 

BLUE FOR JAPAN代表、牛山大のご挨拶

 

協賛のFUMIKODA

 

司会の幸田フミ

 

オークションに駆けつけてくださった高岡銅器(富山県)の伝統工芸士、折井宏司さん